Life with books

入り込むと抜け出せない本の世界。 ここがきっかけで本に出会う楽しさに触れられる人が増えるといいな

のんびり、ぼんやり

毎日、忙しくて、最近は気が付いたら次の日になっていて、もう週末です。息継ぎなしで、一週間を過ごしている気がしていて、生きている心地がしないとはこのことです。苦笑
忙しいと自分を鏡でよく見ないし、家も散らかりっぱなしで、とてもじゃないけど魅力があるとは思えません。


そうはいっても、仕事をしていかなければ生きてはいけませんし、こうやって人生は過ぎていくんだなってあきらめがあるのは確かです。どこかで、嫌だなって思っている自分もいますが。。。
そんなむなしさを感じていたわたしにいい本がありました。


「ぼんやりの時間 」

辰濃 和男

 

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この本はぼーっとすることが人生を充実させる唯一の方法で、余裕をもって生きると幸せだよっていう本です。こうやって生きれたらどれだけ幸せなんだろうって思いますし、理想です。この本の中でこの一文がとても心に残りました。


"森や闇や静謐や風土生命体を失った人間は 、当然のことながら 、ぼんやりできる空間 、時間を失い 、とめどない心の破壊 、という打撃を受けている 。現代人は 、いやおうなく心の破壊と向き合わざるをえないところに追い詰められている 。"


たまには、ぼんやりと何も考えずに歩いてみる。効率やタイムスケジュールなんてない。余裕のある生活。これが本当の人間らしさなのかなって思います。最期のこの一文だけご紹介


"ゆっくり歩いても 、急いで歩いても 、一日は一日である 。ならば 、一日をゆっくり歩いて行け "

 

 

ぼんやりの時間 (岩波新書)

ぼんやりの時間 (岩波新書)