「努力は報われない事が多い」自己啓発を目的にせず、自己啓発して目標に向かう
ふらっと立ち寄った近所の本屋。
月間書籍ランキングの1位から5位までを占めているのは、自己啓発本ばかり。ランキングの上位を占めているということは、それだけ、ニーズがあって、売れているということなのでしょう。
自分を高めていきたいという欲求や成功したいという思いで、自己啓発本を読み漁っているのではないでしょうか。インターネットのリスティング広告をクリックすると出てくるのは巧みに言葉を用いて、
「いかにして、私は成功できたのか」
「成功者だけが知っている法則があります」
と、情報商材を販売しようとするランディングページに飛びます。
こういった商売が成り立っているということは、自己啓発本がランキングの上位を占めていることと同じように、ニーズがあるからです。
しかし、その成功法則が詰まった、誰もが喉から手が出るほど欲しいエッセンスをたった2,000円前後で販売するのでしょうか。矛盾するような状況に関して、ジャーナリストである福沢恵子氏は
>>
自己啓発本は著者のキャリアを形成するためのものであって、読者の人生を向上させるものではない
<<
と強調しています。
* 自己啓発に潜む影
自己啓発には本だけではなく、勉強会や場合によっては新興宗教の信者のように洗脳させるセミナーもあるそうです。講師や主催者に依存させて信者のように生徒を洗脳することは、お金を稼ぐために効率が良いためです。
そして、稼ぎを増やすために、資格を取りにセミナーの受講を始めたのにも関わらず、気づいた時には何百万と支払っているという被害も多いと言われています。
* 目標に向かって精一杯やる
まだ生まれて30年も経ってはいないけれど、成功者?の話や本を読むことで、簡単に成功できるほど世の中は甘くはないと知っているつもりですが、セミナーを受けて手っ取り早く自分を高めて、成功したいという気持ちは理解はできます。
男子元陸上競技選手で400mハードルの日本記録保持者である為末大氏がtwitterで
>>
人生は思い通りにならない事が多くて、努力は報われない事が多い。
<<
と言っているように、努力しても報われないくらいであれば、近道をして楽な道を選びたいのが人です。
この後このように続きます
>>
頑張った人が成功する訳でもなくて、それでも人は一生懸命生きるしかない。挫折とは努力が報われるとは限らないという現実を知る事で、挫折を乗り越えるとは、それでも今自分にできる事を精一杯やるしかないとわかる事。
<<
自己啓発本を読むことが一生懸命勉強していると言われてしまえば、何も言えませんが、
読むことで何か変わりましたか?
自己啓発をしたのであれば、その次の段階である目標を立て、それに向かってひたすら一生懸命に向かって生きていくことが重要なのではないでしょうか。