快適さより大切なものはなんだろ
わたしは、比較的に都会に住んでいて、衣食住に困ったことはありません。
知り合いもいますし、さみしいと思う事も多くはありません。
でも、なんだか、心に穴の開いた暮らしをしている実感はあります。
なんでなのかって考えたとき、いつも、田舎のおばあさんの家を思い出します。
そこでは、近所の人が毎日訪ねてきて、立ち話をしたり、夕飯のおすそ分けをしてコミュニティを作って暮らしていました。
その暮らし方にあこがれはあります。
でも、自分には無理だなってあきらめてる部分もありました。
でも、この本を読んで、そういった暮らしを都会でもできたらいいなって思えました。
「多縁社会―自分で選んだ縁で生きていく」
この本のなかには住む場所について、突き詰めて考えていて、どのような暮らし方自分にとっていいのか、そのヒントを与えてくれた気がします。
こんな一文がありました。
"「ハ ード」以上に「ソフト 」が大切な時代だ。もちろん家においても、ソフトが重要になっているのは間違いない。ただしそのソフトは、単なる色や形のようなデザインにとどまることなく、そこで得られる体験、あるいは住む人の人生に影響する何かが重要になっているだろう"
今住んでいる場所からは何を得ることができるのか。便利さ…。
これ以外、思い当たりませんでした。
自分自身に向き合って、暮らしに何をもとめているのか。それを導き出せたとき、一生を過ごす場所が決まるのかもしれません。